出会い3

ぶじめでたくこどもがうまれました。しごとをはやくあがらしてもらい、いそいでかけつけました。しゅっさんにたちあえたことがまた、ぼくのじんせいをおおきくへんかさせてくれました。よくドラマでしゅっさんシーンがありますが、ほんとにあんなかんじでドキドキしました。いのちがけでいのちをうむ。ことばにできないくらいすばらしいことがめのまえでおこっていました。げんきなおとこのこです。たくましくうぶごえをあげ、おかあさんとごたいめんです。もちろんおくさんはないていました。でもとてもしあわせそうなかお。ほっとした、なんともいえない、あんしんしたひょうじょうをしていました。うまれたてのこどもをだっこさせてもらいました。かんじたことのない、いのちのおもみ。18というわかさでちちおやになりました。ほほえましいとともに、ぼくがしっかりしなければふたりのことをふこうにしてしまう。ぜったいこのかぞくをしあわせにするんだと、あらためてかんじました。ふたりでいっしょにかんがえたなまえをつけ、これからしあわせなかていをつくるんだとつよくおもいました。さいしょは、ぼくのじっかぐらしをしていました。うまくいくとおもっていましたが、よめしゅうとめもんだい、それからぼくのおやどうしのけんかがよくありました。ちちはたんきだし、ははおやはねちっこいしでおもうようにいかず、みんなのストレスがどんどんたまっていくじょうきょうでした。おやと、おくさんのあいだにいたばさみになっていたぼくはとうとうがまんのげんかいがきて、ばくはつしてしまいました。そのひのうちにおくさんのじっかにすむことになりました。そこから、やくはんとしくらいおくさんのじっかでくらしていました。そのころにおくさんのほうから、いえをたてたい、さんにんでくらしたい、きをつかわないせいかつをしたいということをいわれました。さすがにこのとしでいえをたてるなんてむずかしいんじゃかいかとおもっていました。しかし、そのきもちはいたいほどわかりました。ころがりこんだぼくがいうのもしつれいですが、きをつかうのもつかれていました。いちようじゅうたくがいしゃさんのほうにうかがい、はなしをしているうちにむりではなさそうにかんじてきました。それからけいかくすることいちねん。なんといえをたてました。よんえるでぃーけーのかどちにいえをたてたんです!それはそれはしあわせでした。おふろもあしをのばしてはいるのはおんせんいがいできなかったんです。でもこれからまいにちいえのおふろであしがのばせる!とおもうとすごくうきうきしてました!さらににわではむかしからゆめだった、ばーべきゅーもできるんです。たくさんともだちをよび、よるもどんちゃんさわぎ、おそくまでみんなといえであそべたり、こどもがいながらでもなにもきにせずみんなであそぶことにすごくしあわせをかんじていました。こどももみるみるうちにおおきくなり、さいしょは、あーあー、わーわーいっていたのが、ぱぱ、まま、いろんなことばをはなせるようになり、かたことながらもひっしにいおうとするすがたがたまらなくかわいかったのをいまでもおぼえています。こどもも、おくさんのこともかわらずだいすきでした。

それから、あたらしくすんでいちねんはんたったころに、ぼくのいわかんはめばえはじめました。せいかつにもなれ、おたがいのふうふというかんけいにもなれてきたのか、あきあきしてきたのかわかりませんが、おくさんがあまりじぶんにきょうみをしめさなくなりました。さいしょはなれてきたからだろうと、まいにちいっしょにいるからきっとこーゆうものなんだろうと、そーいいきかせていました。