決断

そしてなやんだけっか、ぼくはゆるすほうこうにしました。ゆるすからもういっかいがんばろうと、そーいったんです。しかし、かえってきたへんじは、ごめんなさい。しゃざいでした。そのことばはまったくよそうしていなかったためなにもことばがでてきませんでした。うわきあいてははんぶんほんき、はんぶんあそび、どっちかというとあそびがつよかった。そーいっていたのに、おくさんのほうはほんきですきになってしまっていました。どんなにぼくになにをいわれようとも、あのひとのことがわすれられない。すきなんだよね。れんらくをするなとあいてにもつたえたのにもかかわらず、あいてとれんらくをとりつづけていました。うわべだけのはんせいにだまされていました。そのときぼくははじめてほんぎで、しにたいとおもいました。ゆるしたじぶんがばかだと、どーしようもないおひとよしなんだなと、きっとまたぼくのことをみてくれると、あまりにもあまいかんがえでした。それでもぼくはまだすきでした。ここまでくるとばかですよね。ぼくのきもちはどーなるんだ。かぞくは、いえは、こどもはどーするだ。こみあげるいかり。ぼくはじんせいをかけてふたりをしあわせにするとちかったのにこのしかえしはひどいんじゃないか。ぼくはそーおもいました。しかし、おきたことはどーこうかいしてもいみはありません。このさきのことをかんがえるいがいなにもないです。だからひっしにじかんをかけおちつくまでひたすらかんがえつづけました。そして、やはりゆるせなかった。ひとつきこんがえているあいだに、おくさんのはんせいしていたたいどはきゅうへん。ぼくをけいべつするめで、じっかでかんがえていて、かえったときにひとこと、なんでかえってきたの?ぼくはぶちぎれました。そこにはべつのおとこと、いっしょにいました。あー、このひとはこんなひとだったんだと。そこではっきり、あきらめました。ぎりぎりつながっていたいとがプチっとおとがきこえるくらいおおきなおとできれました。そこではじめてりこんをけついしました。ゆるせない。まるでぼくをばかにしているかのように、いいようにつかわれただけで、ようずみになればすてる。もういいやと。こどものこといえのことをはなしあいをしました。そのとうじはいえにすましてあげようと、ぼくがでていくことをきめました。それからこどものことはほんとはめんどうをみたかったです。しかし、いのちがけでうんだ、じんせいをかけてうんだ、そんなははおやから、いいかたわるいけどこどもをとりあげることはできませんでした。そこまでのかくごがぼくにはありませんでした。ちちおやしっかくですね。

だからぼくはひとりになることをえらびました。じゆうになれていいねといわれることもありました。たしかにそのとおりですが、ぼくはじぶんのむすこのことがだいすきだった。じぶんのしたいことよりもこどもといるじかんのほうがあっとうてきによかった。くるまなり、ばいくなり、しゅみなりしたいことはたくさんありました。でも、こどものかおをみるとそんなことさえどーでもよくなるほど、こどものことがだいすきだったんです。しかし、それをあきらめた。りこんするかしないかでなやんでいるときにおくさんはじさつみすいをしました。りゆうはぼくにもわかりません。そこでむこうのははおやにおこられました。ここまでおいこんでなにしてるだと、もっとあなたがちゃんとしてないからと。ぼくはおもいました。まわりにみかたがひとりもいないんだなと。そして、りこんしてまもなくおくさんに、あたらしいおとこができたことをしりました。あまりのはやさに、イラッとしてしまいました。